防衛省は29日、2026年度予算の概算要求を発表した。無人機を大量に取得し、有人機と組み合わせた多層的沿岸防衛体制「シールド」を27年度に構築すると打ち出し、関連経費1287億円を計上。総額は過去最大の8兆8454億円となった。宇宙での作戦能力向上に向け、26年度に航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」に改組する。
無人機はウクライナや中東で大規模に投入され、防衛省は「戦争の様相を変えた」と受け止めている。シールドでは、沿岸部に侵攻してきた敵艦艇の迎撃、情報収集、レーダーサイトの防衛といった多様な用途の無人機を導入。一元的な管制システムの実証実験も進める。シールドを含め、無人機取得に計3128億円を積んだ。
敵の射程圏外から攻撃するスタンド・オフ防衛能力の整備には1兆246億円を確保した。音速の5倍以上で飛び、迎撃が困難な「極超音速誘導弾」の量産に着手。地上装置や開発・研究費を合わせ1047億円を盛り込んだ。射程距離を伸ばした「12式地対艦誘導弾能力向上型」は2160億円を要求した。
【時事通信社】
〔写真説明〕概算要求に関する防衛省の会議で発言する中谷元防衛相=29日午後、同省
2025年08月29日 15時15分