1日の東京株式市場は、前週末の米国で半導体株が大幅下落した流れを受け、関連銘柄に売りが集中した。日経平均株価は一時、前週末比800円超下落し、取引時間中としては8月8日以来、約3週間ぶりに4万2000円台を割り込んだ。午前の終値は868円65銭安の4万1849円82銭。
前週末の米国市場は、中国の電子商取引大手アリババ集団が新たな人工知能(AI)向け半導体を開発したと報じられ、米半導体大手エヌビディアなどのハイテク株が大幅に下落した。東京市場でも指数に影響の大きいアドバンテストなど、半導体関連株が大きく値を下げている。
市場関係者からは「アリババの台頭で、AI関連企業の競争激化が懸念された」(大手証券)との声が聞かれた。別の市場関係者は「週明けの米市場を確認しないと買いは入れづらい」(中堅証券)と指摘し、1日の米国がレーバーデー(労働者の日)で休場となっていることも下げ幅拡大につながったとの見方を示した。
【時事通信社】
〔写真説明〕東証=東京都中央区
2025年09月01日 12時58分