4~6月経常益、過去最高=米関税が影響、製造業11.5%減―法人企業統計



財務省が1日発表した4~6月期の法人企業統計調査によると、全産業(金融業と保険業は除く)の経常利益は前年同期比0.2%増の35兆8338億円だった。過去最高を更新したものの、小幅なプラスにとどまった。増益は3四半期連続。米国の高関税政策などの影響で製造業は11.5%の減少だった。非製造業は6.6%増えた。

製造業では、米政権が自動車・同部品に対する25%の追加関税を発動した影響で、輸送用機械が29.7%減と大幅に落ち込んだ。円高で円換算の利益が目減りし、化学も19.0%減少した。ほかに鉄鋼や石油・石炭など11業種中、7業種が減益となった。

一方、非製造業は24兆5664億円と、過去最高を記録した。娯楽や宿泊業での客数の増加がサービス業に寄与したほか、インバウンド(訪日客)の増加で運輸業も伸びた。

設備投資は7.6%増の12兆8214億円で、4~6月期としては過去最高だった。電動車の生産体制強化に向けた投資のほか、データセンターの建設投資が拡大した。

【時事通信社】 〔写真説明〕東京都心=8月14日(AFP時事)

2025年09月01日 13時30分


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