石破茂首相は5日、日米両政府が関税合意に関する文書に署名したことを受け、「日米双方が合意を誠実かつ速やかに実施することが大事だ」と述べた。その上で、訪米した赤沢亮正経済再生担当相を通じてトランプ米大統領に親書を送り、来日を招請したことを明らかにした。
首相官邸で記者団の質問に答えた。首相はトランプ氏による大統領令署名を「多くの方々の理解、力添えを得ながら実現した。本当に素晴らしい」と歓迎。その上で、今後は関税措置の影響を踏まえた中小企業の資金繰り対策などに全力を挙げる考えを示した。
署名によって交渉が決着したことを受け、自身の進退を改めて問われたのに対しては「別に関わりがあることではない」と述べ、続投への意欲を重ねて示した。
【時事通信社】
〔写真説明〕米大統領令署名を受け、記者団の質問に答える石破茂首相=5日午前、首相官邸
2025年09月05日 13時00分