自民党の小林鷹之元経済安全保障担当相(50)は11日、石破茂首相(党総裁)の後継を選ぶ総裁選(22日告示、10月4日投開票)に出馬する意向を表明した。高市早苗元経済安保相(64)は立候補の意向を党重鎮に伝達。来週中に記者会見する。これにより、茂木敏充前幹事長(69)と林芳正官房長官(64)を合わせ、4人の総裁選出馬が固まった。
小林氏は11日、ベテランの浜田靖一衆院議院運営委員長らを含む約20人と国会内で会合を開いた。この後、記者団に「総裁選に臨む覚悟を固めた」と明言した。出馬に必要な国会議員20人の推薦人確保に「ハードルを越えられる実感を持っている」と自信を示し、来週中に会見して正式に出馬を表明すると説明した。
一方、高市氏は岸田文雄前首相と国会内で会談した。関係者によると、高市氏は「出馬する方向で考えている」と伝えた。
茂木氏は、旧茂木派に所属していた若手・中堅議員との会合を国会内で開き、「ぜひ力を貸してほしい」と支援を求めた。笹川博義農林水産副大臣、鈴木貴子元外務副大臣らが参加した。
小泉進次郎農水相(44)は農水省で記者団に「公務最優先の中で対応を考えたい。それに加え、地元の支援者の声も大切にしたい」と述べるにとどめた。党内では出馬に期待する声があるが、この日も態度を明らかにしなかった。
中曽根康隆青年局長らは総裁選候補者の公開討論会を開催するよう逢沢一郎・総裁選挙管理委員長に申し入れた。
【時事通信社】
〔写真説明〕「2050年のわが国のかたち・社会のあり方を考える研究会」であいさつする小林鷹之元経済安全保障担当相=11日午後、国会内
〔写真説明〕高市早苗
前経済安全保障担当相
〔写真説明〕記者会見する林芳正官房長官=11日午後、首相官邸
2025年09月11日 22時02分