自民党の小泉進次郎農林水産相(44)は石破茂首相の退陣表明に伴う党総裁選(22日告示、10月4日投開票)に出馬する意向を固め、周辺に伝えた。13日に地元の支援者に説明し、記者会見を来週開いて正式に表明する方向で調整している。これにより、立候補を固めたのは5人となり、総裁選の構図がほぼ固まった。
小泉氏は12日の閣議後の会見で、総裁選への対応を問われ、「党の置かれた状況は大変危機的だ。分断を修復し、一つになって前に進めていくことは喫緊の課題だ」と強調。「地元の皆さんの声を伺いながら最終的に判断していきたい」と語った。13日に地盤とする神奈川県横須賀市で支援者と会合を開き、出馬の決意を伝える見通しだ。
小泉氏は衆院神奈川11区選出の当選6回。総裁選への挑戦は2回目となる。昨年の総裁選では国会議員票でトップに立つ一方、党員・党友票が9人中3位と伸び悩み、決選投票に進めなかった。父は小泉純一郎元首相。知名度と発信力から有力候補の一人と目されているが、首相に退陣を促した経緯から出馬に批判的な声もある。
【時事通信社】
〔写真説明〕首相官邸に入る小泉進次郎農林水産相=12日午前、東京・永田町
〔写真説明〕記者会見する小泉進次郎農林水産相=12日午前、同省
〔写真説明〕参院予算委員会で答弁する小泉進次郎農林水産相(右手前)=12日午後、国会内
2025年09月12日 20時02分