北口が連覇に挑戦=日本勢、過去最多メダルに期待―世界陸上



陸上の世界選手権東京大会が13~21日、東京・国立競技場で行われる。日本代表選手は80人に上り、2連覇が懸かる女子やり投げの北口榛花(JAL)の他、男子競歩や男子400メートルリレーなどで表彰台が狙える。34年ぶりの東京開催で地の利を生かし、過去最多の4個を上回るメダル獲得に期待がかかる。

昨夏のパリ五輪金メダルの北口は6月に右肘を痛め、8月に実戦復帰。出場した国際大会2試合とも腕を振り切れず、最下位にとどまった。本番までに本来の調子を取り戻せるか。「けがをしても目標は変わらず金メダル」と気持ちはぶれない。

男子110メートル障害でパリ五輪5位の村竹ラシッド(JAL)は、8月に同五輪優勝タイムより速い12秒92の日本新記録をマーク。表彰台が現実味を帯びている。泉谷駿介(住友電工)は7月の日本選手権で右ふくらはぎを負傷。状態が戻れば、5位に入った前回大会同様に決勝に進む力がある。

男子100メートルはサニブラウン・ハキーム(東レ)が3大会連続入賞に挑む。股関節上部を痛めて日本選手権は予選敗退となったが、大舞台で実力を示したい。桐生祥秀(日本生命)は日本選手権を制し、8年ぶりに9秒台を出すなど好調を維持している。

男子の競歩は20キロで世界記録保持者の山西利和(愛知製鋼)が、2大会ぶり3度目の優勝に挑戦。35キロの川野将虎(旭化成)は3大会連続のメダル獲得なるか。3000メートル障害で前回6位の三浦龍司(SUBARU)も表彰台を視野に入れる。400メートルリレーは3大会ぶりの表彰台を目指す。

女子の田中希実(ニューバランス)は1500メートルと5000メートルで入賞を狙う。高校生で代表入りした女子800メートルの久保凜(東大阪大敬愛高)、男子400メートルリレー要員の清水空跳(石川・星稜高)にも注目が集まる。

【時事通信社】 〔写真説明〕ダイヤモンドリーグの試合で投てきに臨む北口榛花=8月20日、スイス・ローザンヌ(AFP時事) 〔写真説明〕陸上日本選手権男子100メートル予選で力走するサニブラウン・ハキーム(右)と桐生祥秀=7月4日、東京・国立競技場 〔写真説明〕陸上ナイトゲームズ・イン福井の男子110メートル障害で日本新記録をマークして優勝し、ガッツポーズする村竹ラシッド=8月16日、福井県営陸上競技場 〔写真説明〕競歩日本選手権の男子20キロで世界記録を更新した山西利和=2月16日、神戸市

2025年09月09日 07時03分


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