「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに半年間にわたって開催された大阪・関西万博が、13日に閉幕する。10日には一般来場者約20万7000人が会場に訪れ、開幕からの累計は11日にも2500万人を突破する見通し。日本で開かれた国際博覧会としては1970年大阪万博に次ぐ来場者数となった。
一般来場者数は、開幕日の4月13日こそ12万人を超えたものの、その後は5万人を切る日もあった。複雑な入場予約システムが敬遠され、パビリオンの魅力が浸透するのにも時間がかかったとみられる。
しかし、SNSなどの口コミで各国のパビリオンや食の魅力が伝わると、人気は徐々に上昇。5月中旬以降、10万人を超えることが多くなり、9月12日からは連日20万人を超えた。
日本国際博覧会協会は、同月末でチケットの販売を終了。来場予約枠は10月13日の閉幕までほぼ空きがなく、予約が困難な状態が続いている。協会副会長の吉村洋文大阪府知事は「チケットの払い戻しはできないのが前提だったし、早めに使うよう声を掛けてきた」として、払い戻しには難色を示している。
【時事通信社】
〔写真説明〕13日の閉幕を前に、にぎわう大阪・関西万博の会場=11日午後、大阪市此花区
〔写真説明〕大阪・関西万博の会場で、米国パビリオン(右奥)に入ろうと並ぶ人たち=11日、大阪市此花区
2025年10月11日 20時34分