大阪・関西万博、13日閉幕=最大280億円の黒字



大阪市の人工島「夢洲」で開かれていた大阪・関西万博が13日、閉幕する。開幕前には全国的な機運が盛り上がらず、前売り券販売は目標を下回った。ただ、大型連休以降、売り上げが好転し、運営収支見通しは最大280億円の黒字となった。

日本国際博覧会協会は12日、一般来場者数(速報値)が11日までの累計で約2507万人となったと発表した。閉幕間近で2500万人を突破した。

国内で開催される大規模な万博は、2005年愛知万博以来20年ぶりで、大阪では1970年以来55年ぶり。準備段階では、会場建設費が2度にわたって上振れし、一部の海外パビリオンの建設も遅れたため、予定通りの開催を危ぶむ声も相次いだ。前売り券販売は約970万枚で、目標の1400万枚を下回った。

4月13日の開幕後は万博を評価する来場者の口コミが次第に浸透し、5月以降は入場券販売が好転。10月上旬までの販売累計は2200万枚超に上り、協会が黒字化の目安としていた「1800万枚」を大幅に上回った。

協会は7日、運営収支が約230億~280億円の黒字になるとの見通しを発表。黒字分の使途については、閉幕後に政府が設置する有識者会議で検討する。

博覧会国際事務局(BIE)は12日、パビリオンの表彰セレモニーを開いた。大型パビリオンでは、「建築・景観」部門で30年の万博開催国サウジアラビアが金賞に選出。芸術作品の展示が話題となり、連日長蛇の列ができたイタリア館は「テーマ解釈」部門で金賞に輝いた。

【時事通信社】 〔写真説明〕閉幕を控え、多くの来場者で混雑する大阪・関西万博の会場シンボル「大屋根リング」=12日午後、大阪市此花区 〔写真説明〕閉幕を控え、多くの来場者で混雑する大阪・関西万博の会場。巨大な「ミャクミャク像」の周辺では記念撮影する人たちでにぎわった=12日午後、大阪市此花区 〔写真説明〕閉幕を控え、多くの来場者で混雑する大阪・関西万博の会場=12日午後、大阪市此花区

2025年10月12日 19時22分


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