11月対米輸出、8.8%増=8カ月ぶり増加、自動車も伸びる



財務省が17日発表した11月の貿易統計速報(通関ベース)によると、米国向けの輸出額は前年同月比8.8%増の1兆8169億円だった。米関税政策の影響で減少が続いていたが、8カ月ぶりに増加に転じた。医薬品などが伸びたほか、自動車もプラスに寄与した。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は世界全体で3223億円の黒字と、5カ月ぶりに黒字となった。

対米貿易収支は7398億円の黒字で、7カ月ぶりに黒字幅が拡大した。医薬品や鉱物性燃料の輸出が大きく伸びた。自動車の輸出額は1.5%増の4997億円で、輸出台数でも前年を上回った。日米合意で関税が引き下げられたことが追い風になったとみられる。

世界全体の輸出額は6.1%増の9兆7147億円。米国向けのほか、アジア向けも半導体等電子部品などが好調で4.5%伸びた。一方、中国向けは半導体等製造装置や非鉄金属のマイナスが響き2.4%減少した。

【時事通信社】 〔写真説明〕東京都江東区の青海コンテナ埠頭に積み上げられた貨物コンテナ(資料写真、AFP時事)

2025年12月17日 13時36分


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