
東京都は15日、上野動物園(台東区)の双子のジャイアントパンダ、「シャオシャオ」(雄)と「レイレイ」(雌)について、2026年1月下旬に中国へ返還すると発表した。中国側との協定で、同年2月が返還期限となっていた。2頭が中国に引き渡された後、国内で飼育されるパンダはゼロになる見通し。
パンダが初めて来日したのは1972年。日中国交正常化を記念し、「カンカン」(雄)と「ランラン」(雌)が上野動物園に来園した。上野ではパンダが死んで不在となった時期もあったが、和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」などを含めると、日本国内での飼育は半世紀以上にわたって続いてきた。
返還されるシャオシャオとレイレイは2021年に上野動物園で誕生。都と中国野生動物保護協会が締結した協定に基づき、日中共同の繁殖研究が行われてきた。日本国内で生まれたパンダも所有権は中国側にある決まりだ。
国内飼育のパンダのうち、アドベンチャーワールドの4頭が25年6月に返還。残りは上野動物園の2頭のみになっていた。
【時事通信社】
〔写真説明〕2歳の誕生日を迎えた双子のジャイアントパンダのシャオシャオとレイレイ=2023年6月、東京都台東区の上野動物園
〔写真説明〕竹を食べるジャイアントパンダのレイレイ=11月28日、東京都台東区の上野動物園(EPA時事)
2025年12月15日 15時26分