
高市早苗首相(自民党総裁)と日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は16日、国会内で会談した。両党が共同提出した衆院議員定数削減法案の今国会での成立を断念。来年1月召集の通常国会で実現を目指す方針を確認した。今国会は会期末の17日に閉幕する。
法案は、額賀福志郎衆院議長の下に置かれた衆院選挙制度協議会で、選挙制度の在り方と併せて定数削減の結論を出すと定めている。首相は会談後に記者会見し、来年発表される国勢調査の結果を踏まえ、「協議会の下で自民、維新が協力して確実に成案を得ることを目指す」と強調した。
吉村氏も「通常国会で実現させようと合意した」と説明。維新は、定数削減法案が今国会で成立しなければ連立離脱もあり得ると自民をけん制してきたが、吉村氏は「審議されない以上、成立しようもない」と述べ、やむを得ないとの認識を示した。
【時事通信社】
〔写真説明〕共同記者会見を終え、握手する高市早苗首相(左)と日本維新の会の吉村洋文代表=16日午後、国会内
〔写真説明〕与党党首会談を終え、共同記者会見する高市早苗首相(左)と日本維新の会の吉村洋文代表=16日午後、国会内
2025年12月16日 19時39分