26年の米国株、市場なお強気=AI投資に期待



【ニューヨーク時事】2026年の米国株は強気相場が続くとの見方が、市場で優勢となっている。足元の米経済が底堅いことに加え、連邦準備制度理事会(FRB)による利下げや、ハイテク企業による人工知能(AI)関連投資への期待が背景にある。ただ、巨額のAIインフラ投資の先行きや収益性を懸念する声が上がっている。

25年の1年間で、代表的な株価指数であるダウ工業株30種平均は13%上昇した。トランプ大統領が4月に相互関税を発表したことで急落する局面もあったが、その後回復。通商交渉の進展や堅調な企業業績が好感され、米半導体大手エヌビディアなどのAI関連銘柄が上げを主導した。ハイテク株中心のナスダック総合指数の上昇率は20%となった。

欧米金融大手は26年も堅調な相場を予想。投資家が重視するS&P500種株価指数が4年連続で上昇するとの見方を示す。バンク・オブ・アメリカは26年末までに同指数が7100に達し、25年末に比べ4%程度上昇すると予測。ドイツ銀行はさらに楽観的で、約17%高の8000を見込む。

モルガン・スタンレーは株高が続く理由として、「米企業の収益はFRBによる利下げや大規模減税の恩恵を受ける」と指摘する。ドイツ銀は、AIブームによるデータセンターの新設や電力需要の拡大で、建設業や公益事業、素材関連産業に恩恵が及ぶと言及。「AIへの急速な投資やその普及が引き続き市場心理を支配し続ける」と見通した。

一方、投資家の間ではAI関連銘柄の割高感が意識され、2000年前後に起きたITバブルの再来を警戒する声も聞かれる。

各社のデータセンター建設計画について、日系証券筋は「巨額投資に見合うだけの十分な利益が出るか現状では不透明だ。企業が投資を続けるための資金を確保できるかも重要だ」と分析。地元住民の建設反対運動や電力不足による稼働遅延といったリスクが顕在化すれば、株価に逆風となる。

【時事通信社】 〔写真説明〕「2026」がデザインされた眼鏡をかけるニューヨーク証券取引所のトレーダー=2025年12月31日(AFP時事)

2026年01月03日 07時25分


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