東京都杉並区で住宅明け渡しの強制執行手続き中の執行官ら2人が刺され、保証会社社員小栗寿晃さん(61)が死亡した事件で、逮捕された職業不詳山本宏容疑者(40)が「新型コロナ禍以降、就職する気になれず無職だった」と供述していることが16日、捜査関係者への取材で分かった。
「部屋から追い出されたら、金もないのにどうやって生きていけばいいか分からなかった」などと供述しており、警視庁捜査1課は、同容疑者が生活に困窮した末に自暴自棄になり事件を起こしたとみて調べている。
捜査関係者によると、同容疑者は職を転々としていたが、コロナ禍以降は無職で、貯金を切り崩し、生活保護を受給していた時期もあったなどと供述した。
生活や仕事の空き時間を使って働き、給与が即日支払われる「スキマ(隙間)バイト」で配達の仕事もしたなどと説明しているが、事件当時は家賃を計数十万円滞納。昨年12月、事件当日を立ち退き期限とした通告を書面で受けていた。
同容疑者はアパートの外に退避した小栗さんらを襲撃したほか、自室で「火を付けた」と供述。その後、アパートから約600メートル離れた路上で身柄を確保されたが、「電車にひかれて死のうと思い、駅に向かっていた」という趣旨の話をしたという。
【時事通信社】
2026年01月16日 19時47分
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