中国各社、海外市場が主戦場に=生き残り懸け輸出強化―北京モーターショー



【北京時事】中国・北京で24日開幕した北京国際モーターショーでは、中国メーカーの海外向けモデルに注目が集まった。国内の競争が激化する中、各社は生き残りを懸けて輸出を強化しており、ショーでも海外展開を見据えた車種が次々と登場。海外市場が新たな主戦場になりつつある。

「事業のグローバル化は加速している」。新興電気自動車(EV)メーカー、浙江零※(※=足ヘンに包)科技(リープモーター)の曹力高級副総裁は記者発表会でこう強調した。低価格を強みに販売台数を伸ばしてきた同社は、6月に欧州への投入車種を増やすと説明。曹氏は「中国製造業の力強さを世界に示す」と語った。EV最大手の比亜迪(BYD)は今回のショーで、海外販売を前提とする多数の新モデルを公表した。

背景にあるのは国内市場の猛烈な逆風だ。中国ではEVやプラグインハイブリッド車(PHV)といった「新エネルギー車(NEV)」の販売台数が右肩上がりで伸びていたが、下支えとなっていた政府の支援策は徐々に縮小され、売り上げにも響いている。

一方、中国自動車工業協会によると、1~3月の輸出台数は前年同期比56.7%増と好調に推移。中国メディアによると、BYDは3月に今年の海外販売目標を130万台から150万台に引き上げた。中国のショーはこれまで、巨大な国内市場へのアピールに主眼を置いていたが、会場では「むしろ世界に中国車をアピールする場になった」(欧州メディア関係者)といった声も聞かれた。

一方、日本勢は苦しい戦いとなっている。日産自動車が二つのコンセプトカーを公開、存在感を示したものの、トヨタ自動車とホンダは新モデルの発表を見送った。日本勢のシェアは急減しており、ある日系メーカー幹部は「輸出は大切だが、まずは中国市場での生き残りが優先だ」と打ち明けた。

ショーでは中国国有自動車大手の重慶長安汽車が、日本勢の強みであるハイブリッド車(HV)を強化すると表明。日系部品メーカー関係者は「先行きは年々厳しくなっている」と危機感を示した。

【時事通信社】 〔写真説明〕中国新興電気自動車(EV)メーカー、浙江零※(アシヘンに咆のツクリ)科技(リープモーター)が公表した新モデル=24日、北京 〔写真説明〕中国電気自動車(EV)最大手、比亜迪(BYD)の記者発表会=24日、北京

2026年04月25日 08時02分


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