党首討論、かみ合わず=高市首相かわす、野党不満



国会最終盤の15日、高市早苗首相(自民党総裁)に野党6党首が挑む党首討論が行われた。全体の討論時間は通常の45分から60分に延長されたものの、1人当たりの持ち時間は4~15分と短く、消化不良感が残った。首相が正面から答えない場面が目立ち、議論はかみ合わなかった。

「成長のスイッチを押して、押して、押しまくる。今がチャンスだ」。首相は2年間限定の消費税減税の実現へ重ねて意欲を示した。国民民主党の玉木雄一郎代表が減税終了後の経済悪化リスクを指摘して方針見直しを迫ったが、応じなかった。

ただ、首相は具体的な減税方針について「(超党派の)社会保障国民会議での結論を先取りはしない」と説明を避けた。玉木氏は「気合と根性だけでマーケットは動かない」と反論したが、時間切れとなった。

消費減税に反対するチームみらいの安野貴博党首の持ち時間は4分。国民会議で減税の欠点が指摘されていると主張し、「君子豹変(ひょうへん)す」と唱えて減税断念を求めた。首相は「国民会議で結論を出してもらいたい」とかわした。

消費減税は首相が「悲願」と訴えるものの、自民内にも慎重論が根強く、先行きは不透明だ。自民関係者は「国民会議で議論中で答弁は踏み込めない」と首相を擁護した。

討論を終えた玉木氏は記者団に「経済が元気になれば全て解決するような荒っぽい議論になっている」と不満を表明。安野氏も「首相にはもっと深い自身の考えを話してもいたかった」と語った。

連立与党が目指す衆院議員定数削減についても、首相は言葉を濁した。中道改革連合の小川淳也代表が「少数政党も含む幅広い合意形成に努めると約束してもらいたい」と求めたが、「議員立法の進め方について首相として申し上げられない」と冷淡だった。

今回の党首討論は野党が審議に復帰する条件の一つとして実施された。もう一つの条件である衆参両院予算委員会の集中審議も会期内に行われる予定だ。小川氏は記者団に「首相は肝心なところの答弁を回避した」と批判。野党は今国会最後の「見せ場」となりそうな集中審議で首相への追及を強める考えだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕党首討論で発言する(右から)高市早苗首相、国民民主党の玉木雄一郎代表、中道改革連合の小川淳也代表、立憲民主党の水岡俊一代表、参政党の神谷宗幣代表、公明党の竹谷とし子代表、チームみらいの安野貴博党首=15日午後、国会内

2026年07月16日 08時06分


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