
千葉県を襲った記録的大雨で、県災害対策本部は14日、5人が死亡し、2人が心肺停止になったと発表した。気象庁はこの大雨を「令和8年8月千葉豪雨」と命名した。
13日夕方からの大雨は、14日未明に小康状態となり、県内22市町の大雨特別警報と6市の土砂災害特別警報は、午前5時15分に警戒レベル4の危険警報などに切り替えられた。しかし、千葉県など関東甲信では15日明け方にかけて大気の不安定な状態が続くため、気象庁は引き続き土砂災害や河川の増水、低地の浸水、冠水に厳重に警戒するよう呼び掛けた。
県災害対策本部によると、14日午後5時現在、佐倉市で2人、千葉市、市川市、八千代市で各1人の計5人の死亡を確認。柏市と千葉市で計2人が心肺停止になった。千葉市では1人が行方不明となっている。
県内計359カ所に避難所が開設され、3855世帯7359人が避難したほか、多数の帰宅困難者が発生。JR蘇我駅(千葉市中央区)周辺では一時約4000人が滞留、陸上自衛隊がバスなどで避難所への輸送支援を実施した。成田空港(成田市)でも足止めされた約7000人が一夜を過ごした。
千葉県では13日夕方から線状降水帯が断続的に発生し、記録的短時間大雨の速報が25回も発表された。千葉市中央区では13日午後6時45分すぎまでの1時間に115.0ミリの猛烈な雨が降り、14日午前1時40分までの12時間雨量が348.0ミリに上った。いずれもこの地点の統計史上最多記録を更新した。
千島近海に中心がある高気圧の縁を回るように暖かく湿った空気が南東から流れ込み、北からの風とぶつかったほか、上空の寒気の影響により、積乱雲がほぼ同じ場所で発生し続けたのが要因。
15日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、関東100ミリ、甲信80ミリ。
大雨特別警報の対象だった22市町は、千葉市、市原市、佐倉市、四街道市、八街市、印西市、白井市、市川市、船橋市、松戸市、習志野市、柏市、八千代市、我孫子市、鎌ケ谷市、茂原市、東金市、山武市、大網白里市、九十九里町、白子町、長柄町。
土砂災害特別警報の対象だった6市は、千葉市、市原市、八街市、茂原市、東金市、大網白里市。
【時事通信社】
〔写真説明〕大雨の影響で冠水した道路=13日夜、千葉県市川市
〔写真説明〕大雨による帰宅困難者らが、タクシーを待つ列=13日深夜、千葉市美浜区のJR海浜幕張駅前
2026年08月14日 17時52分