「日英伊の戦闘機開発へ貢献」=年内に経済安保・次官級協議へ―加大使インタビュー



カナダのイアン・マッケイ駐日大使は10日、東京都内で時事通信のインタビューに応じた。同国が7月にオブザーバー参加した日英伊3カ国の次期戦闘機共同開発を巡り「カナダが持つ航空機に関する卓越した技術的進展や、レーダー、衛星の運用システムで貢献できる」として、最終目標は正式メンバーになることと明言した。

日英伊が進める次期戦闘機の共同開発計画「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」は、民主主義国による安全保障ネットワークの強化・拡大への発展が期待されている。マッケイ氏は、多くの国が防衛費を増やしている中で「友好国が何をしているのか、どのように協力すれば最高の技術を構築できるのかをより理解することが重要だ」と強調した。

マッケイ氏はまた、中国の覇権主義的な動きをにらんだ経済安全保障に対応する日本との次官級協議を、年内に首都オタワで開催する方向だと明らかにした。日加首脳が3月の会談で設置に合意した「経済安全保障対話」の初会合となる。

同氏は「カナダは石油、天然ガスなどのエネルギー資源と重要な鉱物資源を保有している。日本は資本や技術、サプライチェーン(供給網)の専門知識をもたらしてくれる」と指摘。その上で「私たちは人工知能(AI)やサイバーセキュリティーなどの分野で協力を強化するため、研究やビジネス、政府間のレベルで緊密に連携している」と語った。

マッケイ氏はインド太平洋地域担当特使も兼務している。「インド太平洋戦略の重要な柱の一つは、地域の防衛・安全保障協力の強化と持続的な展開だ。日本を拠点にスタートして、非常に成功している」と断言。両国は北極圏の海洋秩序の維持に向けて砕氷船や新技術の開発を通じても関与を強めており、カナダが圏内で実施する年次軍事演習に「日本の参加を心から願っている」と呼び掛けた。



◇イアン・マッケイ氏

イアン・マッケイ氏

1963年、カナダ生まれ。87年に金融業界で仕事に従事し、カナダ連邦政府の上級政策顧問やバンクーバー経済委員会の最高経営責任者などを歴任。2021年から駐日カナダ大使。23年からインド太平洋地域担当特使を兼任している。高校在学中の80年に初来日し、出身地のブリティッシュコロンビア州ペンティクトンと姉妹都市の北海道池田町に滞在するなど、これまでに計約16年間を日本で過ごした。

【時事通信社】 〔写真説明〕10日、東京都港区でインタビューに応じるカナダのイアン・マッケイ駐日大使 〔写真説明〕インタビューに答えるカナダのイアン・マッケイ駐日大使=10日、東京都港区

2026年09月13日 07時01分


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