立民系新党、暫定色濃く=乏しい求心力、脱落者続出も



中道改革連合を離党した立憲民主党系衆院議員20人のうち、小川淳也前代表ら5人が新党「民主改革の会」を結成し、残る15人に入党を呼び掛けている。ただ、暫定的な「止まり木」色の強い新党は求心力に乏しく、ベテラン2人が不参加を表明した。小川氏らが今後のビジョンを早急に示せなければ、脱落者が相次ぐ展開もありそうだ。

「納得できないまま党に入れない」。新党結党翌日の18日夜、泉健太・元立民代表はユーチューブに動画を投稿し、新党への入党見送りを表明した。所属議員1人を中道に残して政党交付金の受け皿としたことを含め、「国民目線で判断できているのか」と小川氏らの対応を批判した。

中道解体を受けて全員の公明党復党を決めた公明系と対照的に、立民系議員は「リベラル色」を強める古巣と一線を画し、新党を結成した。ただ、新党をそのまま有力野党の一角に育てていこうという機運は関係者の間で皆無と言っていい。

「新党で次の衆院選を戦うつもりか」。衆院選落選者向けの14日のオンライン説明会で参加者から「本気度」を問う声が上がったが、小川氏は正面から答えなかった。関係者は新党について「過渡期の政党というのが共通認識」として、本格的な野党再編までの「仮住まい」だと指摘する。

実際、新党は小川代表と階猛幹事長以外に役職を置くかどうかも決まっていない。18日には自民党から秋の臨時国会に向けた話し合いの打診があったが、国対委員長がいない新党は応じられなかった。新党名にも本格政党をイメージさせる「党」を使用せず、綱領も中道のものをほぼ踏襲した。

もっとも、立民系議員の間で野党再編のビジョンが共有されているわけではない。関係者は「小川氏らの念頭にあるのは国民民主党などと合流協議に入るシナリオ」とささやくが、一部には「リベラル回帰」を模索する動きがくすぶる。一皮むけば思惑はバラバラというのが実態だ。

立民系と公明系は18日に衆院統一会派「中道」を結成したい考えだったが、この日は泉氏に加えて大島敦元民進党幹事長が新党不参加を表明。入党者を確定できず、会派結成を先送りせざるを得なかった。「展望を示せなければ立民系は四分五裂だ」。落選者の一人はこう警鐘を鳴らした。

【時事通信社】 〔写真説明〕泉健太衆院議員(泉氏の公式ユーチューブより)

2026年09月21日 07時04分


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