
大阪地検検事正だった2018年、酒に酔った部下の女性検事=退職=に官舎で性的暴行を加えたとして、準強制性交罪に問われた北川健太郎被告(67)の第2回公判が27日、大阪地裁(三輪篤志裁判長)であった。初公判で起訴内容を認めた被告は一転、無罪を主張した。
中断していた審理は2年ぶりに再開。女性が抵抗できなかったかどうかと、北川被告の故意が認められるかが争点となる。
北川被告は改めて行われた罪状認否で「性交の事実は認めるが、女性が抗拒不能であったことは否認し争う」と述べた。
冒頭陳述で検察側は、女性は飲食店を出る際によろめき、酒酔い状態でタクシーに乗り、北川被告と共に官舎に向かったと説明。「夫が心配するので帰りたい」などと繰り返し求めたと指摘した。
弁護側は「好意を寄せ合う男女として自然な流れで性交に至った。抵抗するそぶりや拒否する発言はなかった」と強調。女性は泥酔状態になく、「被告を恐れることは全くなかった」と訴えた。
北川被告は、24年10月の初公判で「争うことはしません」と述べた上で、「深刻な被害を与えたことを深く反省しています」と謝罪した。しかし、その後に就任した弁護人が「同意があったと思っていたため、犯罪の故意がない」と無罪主張の方針を表明していた。
このため、証拠や争点を整理する非公開の手続きが続いていた。女性の証人尋問などを経て来年3月12日に判決が言い渡される予定。
起訴状などによると、北川被告は18年9月12日深夜~13日未明、大阪市内の自身の官舎で、酒に酔い、上司の行為に恐怖を感じて抵抗できない状態の女性に性的暴行を加えたとされる。
【時事通信社】
〔写真説明〕北川健太郎被告の第2回公判が開かれた大阪地裁の法廷=27日午前、大阪市北区(代表撮影)
〔写真説明〕大阪地裁
2026年10月27日 17時48分