
代表作「あしたのジョー」で知られ、漫画家として初めて文化勲章を受章したちばてつや(本名千葉徹弥=ちば・てつや)さんが22日午後6時、骨髄異形成症候群のため東京都内の病院で死去した。87歳だった。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻幸子(ゆきこ)さん。
1939年、東京生まれ。生後間もなく朝鮮半島に渡り、2歳で旧満州(中国東北部)へ。当地で終戦を迎え、46年に日本に引き揚げた。その頃から漫画に興味を抱き、同人誌「漫画クラブ」に参加。17歳で漫画家デビューした。
62年に「1・2・3と4・5・ロク」などで講談社児童まんが賞を受賞。その後「紫電改のタカ」「ハリスの旋風(かぜ)」などのヒット作を次々と生んだ。
68年には、劇画作家の高森朝雄(梶原一騎)とタッグを組み、主人公の矢吹丈がボクシングに命を懸ける「あしたのジョー」を発表。テレビアニメ化もされて大ヒットし、ライバルの力石徹が作中で死んだ際には、講談社で告別式が行われファンが参列するなど社会現象になった。
他にもスポーツ漫画の人気作を多く手掛け、「のたり松太郎」で相撲、「あした天気になあれ」でゴルフ、「おれは鉄兵」で剣道を描いた。
日本漫画家協会会長を務めたほか、漫画専攻がある文星芸術大(宇都宮市)の学長として後進の育成にも尽力。近年は自伝的エッセー漫画「ひねもすのたり日記」を連載した。
2002年に紫綬褒章、12年に旭日小綬章を受章。漫画家として初めて、22年に芸術院会員となり、24年に文化勲章に選ばれた。
「キャプテン」などで知られる漫画家の故ちばあきおさんは弟。
【時事通信社】
〔写真説明〕ちばてつやさん
2026年10月27日 19時16分