
【ニューヨーク時事】国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)の赤根智子所長は2日、国連総会でビデオ形式による年次報告を行った。米国がICCやその判事らに科した制裁について「司法の遂行を妨害し、裁判所が設立目的を果たすのを阻止する試みだ」と厳しく批判した。
赤根氏自身も米国の制裁対象で、国連本部があるニューヨーク入りが難しいため、事前収録したビデオで報告した。赤根氏は「判事が司法判断を理由に処罰されるとき、標的となるのは判事だけでなく、司法の独立そのものだ」と述べ、国際社会にICCを守るための具体的な行動を呼び掛けた。
米国が10月にICC本体を制裁対象に指定したことについては「前例のない措置」と非難。制裁は「裁判所の活動を混乱させ、職員や協力者を威嚇することを意図している」と指摘した。ICCの判事18人のうち9人が制裁対象になっており、職員の家族や被害者、証人らにも影響が及んでいると強調した。
【時事通信社】
〔写真説明〕2日、国連総会でビデオ形式による年次報告を行う国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長=国連のサイトで公開された動画より
2026年11月03日 18時01分