26日の東京株式市場は、新型コロナウイルスによる肺炎の広がりを警戒した売りが続き、日経平均株価の下げ幅は一時、前日比477円まで拡大した。午前の終値は248円02銭安の2万2357円39銭で3営業日続落。
前日の米国市場はダウ工業株30種平均が879ドル安で終わるなど主要株価指数がそろって大幅に下落した。今週に入り欧米株は下げ足を速めており、株式投資から資金を引き揚げる動きが拡大。東京市場も引き続き幅広い業種が値下がりした。
前日に大きく売られた銘柄を買い戻す動きもあったが、香港など他のアジア株に弱さが見られると、再び売りが強まった。市場関係者は「新型肺炎の感染者が世界的に増え続けており、しばらく軟調な相場になりやすい」(国内証券)と指摘している。
【時事通信社】
2020年02月26日 12時08分
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