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横綱白鵬、引退の意向=歴代最多、優勝45度―大相撲



大相撲の横綱白鵬(36)=本名白鵬翔、モンゴル出身、宮城野部屋=が現役引退の意向を固めたことが27日、分かった。関係者が明らかにした。進退を懸けて臨んだ7月の名古屋場所で、歴代最多を更新する45度目の優勝を全勝で飾り復活を印象付けたが、右膝の古傷などに長く苦しんでいた。

2001年春場所で初土俵を踏み、07年夏場所後に22歳で69人目の横綱に昇進。卓越した反応の良さと、右四つの鋭い寄りで優勝を重ねた。10年2月に朝青龍が引退すると一人横綱に。不祥事が続き逆風が吹いた大相撲の屋台骨を支えた。

10年には、63連勝を記録して双葉山の69連勝に迫ったほか、2年続けて歴代最多の年間86勝を挙げた。15年初場所で大鵬を超える33度目の優勝。17年名古屋場所では、魁皇を抜いて歴代最多の通算1048勝とし、18年秋場所で前人未到の幕内1000勝に到達。次々と記録を塗り替えた。19年9月に日本国籍を取得。

横綱在位84場所、幕内連続勝ち越し51場所はともに歴代1位。通算成績は1187勝247敗253休。

近年は休場が相次ぎ、昨年の11月場所後には横綱審議委員会から「注意」を決議された。だが、6場所連続休場が明けて臨んだ今年の名古屋場所では、千秋楽の相星決戦で照ノ富士を下し16度目の全勝優勝。先の秋場所は同部屋の力士に新型コロナウイルス陽性者が出たため休場していた。

少年相撲の国際親善大会「白鵬杯」を立ち上げるなど、相撲の普及や慈善活動に取り組む一方、ここ数年は荒っぽい取り口や横綱らしからぬ言動を批判されることもあった。

【時事通信社】 〔写真説明〕白鵬(日本相撲協会提供)

2021年09月27日 09時00分


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