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SNSで「取り付け騒ぎ」=不安拡散、預金流出を助長―米銀破綻



【ニューヨーク時事】米カリフォルニア州の中堅銀行シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻では、ツイッターなどSNSが預金流出を加速させた。信用不安をあおる投稿が拡散し、顧客の預金はネットバンキング経由で流出。SVBの現金は一気に底を突いた。米金融当局は「SNSによる初の取り付け騒ぎ」(米有力下院議員)への対応に苦慮している。

「歴史的にも例がない極めて速いスピードで事態が進んだ」。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は22日の記者会見で、SVB破綻について、「異例の速さと規模で起きた取り付けだった」と振り返った。

SVBでは、8日に債券売却損の計上を発表したのをきっかけに預金の流出が加速した。著名投資家がSVBから預金を引き揚げるよう投資先企業に助言したと伝わると、SNS上で拡散。SVBのネットバンキングは預金者のアクセス集中でダウンし、SVBは2日後の10日に破綻した。

カリフォルニア州金融当局によると、SVBからは9日だけで預金残高の4分の1近い420億ドル(約5兆5000億円)が引き出され、9億ドル超の資金不足に陥った。SNSでのつながりが強いIT関連の新興企業との取引が多いことが、瞬く間の資金流出につながったと指摘されている。

SVB破綻後もSNS上には「今は恐れるべきだ。それが取り付けへの適切な対応だ」(米投資家)といった書き込みが続き、影響は他行にも飛び火。カリフォルニア州のパシフィック・ウエスタン銀行ではベンチャー企業の預金が4割以上も引き出された。米金融業界団体は「SNSの誤情報によって引き起こされた」と問題視している。

米金融大手シティグループのフレーザー最高経営責任者(CEO)は、SNSは銀行の経営環境を一変させた「ゲームチェンジャーだ」と話す。FRBなど監督当局や米議会はSVB破綻の経緯を検証し、金融規制や監督の見直しを進める方針。こうした危機は米国以外でも起こり得るため、各国当局も対応を迫られそうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕経営破綻した米シリコンバレー銀行(SVB)本店前に並ぶ顧客=13日、カリフォルニア州サンタクララ(AFP時事)

2023年03月25日 14時36分


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