NY原油急騰、一時119ドル台=3年9カ月ぶり、供給不安強まる



【ニューヨーク時事】ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は8日の時間外取引で、イラン情勢緊迫化に伴う供給不安が一段と強まり、急騰した。米国産標準油種WTIは一時1バレル=119ドルに達し、前週末終値比31%高となった。ロシアがウクライナ侵攻を開始した後の2022年6月以来3年9カ月ぶりの高水準を付けた。

イスラエル軍は7日、イランの首都テヘランにある石油貯蔵施設などを空爆。米イスラエルが先月28日に軍事作戦を始めて以降、石油施設が狙われたのは初めてとみられる。

原油輸送の要衝ホルムズ海峡が事実上封鎖される中、トランプ米大統領がイランへの地上部隊派遣を選択肢として検討しているとの一部報道も相まって買いが殺到した。産油国クウェートによる減産なども相場を押し上げた。米イスラエルの攻撃で殺害されたハメネイ師の後継者に同師の次男で反米強硬派とされるモジタバ師が選出され、軍事作戦の長期化に対する警戒感が広がっている。

米メディアによると、先週1週間の相場上昇率は36%と、先物取引が始まった1983年以降で最大となった。欧州金融大手のエコノミストは「1バレル=120ドルどころか、最悪の場合150ドルまで跳ね上がる」と予想する。

〔写真説明〕ガソリンスタンド(資料写真)

2026年03月09日 18時06分


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