【サンパウロ時事】中東紛争によってホルムズ海峡が事実上封鎖されたのを受け、太平洋と大西洋を結ぶ海上交通の要衝、中米のパナマ運河を予約なしに通航する際の「追加料金」が紛争前に比べ約3倍に高騰している。燃料不足が懸念される中、日本などが代替地での調達を活発化させており、運河の通航需要が増加している現状が浮き彫りとなった。
高騰しているのは、事前予約のない船舶が運河を優先的に通過できる権利の価格。通航料とは別に支払い、1日当たり3~5枠が入札への参加を通じて利用できる。
パナマ運河庁は23日、3~4月の平均落札価格が約38万5000ドル(約6100万円)と、2月末の米イスラエルによるイラン攻撃開始前の13万5000~14万ドルを大きく上回ったと説明。「需要の高まりを受けた一時的な状況だ」と強調した。400万ドル(約6億4000万円)で落札したケースも報じられている。
運河を通航する1日当たりの船は1月に34隻だったが、3月には37隻まで増加。最近では40隻を超えた日もあるという。
日本を含めたアジアの製油所が原油の供給確保を急ぐ中、米国産をメキシコ湾岸で積み出し、パナマ運河経由で輸送する動きが拡大しているとみられる。
2026年04月26日 07時07分
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