
【ニューヨーク時事】米金融市場で「NACHO(ナチョ)」トレードという新たな略語が流行している。「Not
A
Chance
Hormuz
Opens」(原油輸送の要衝ホルムズ海峡が開く見込みはない)の頭文字と、メキシコ料理の「ナチョス」をもじっており、海峡封鎖と原油高の継続を織り込んでいる。
米市場では昨年、トランプ大統領が各国に高関税の脅しをかけても相場の混乱を受けて撤回する様子を巡り、「Trump
Always
Chickens
Out」(トランプはいつも尻込みする)の頭文字を取って「TACO」トレードと呼ばれる新語が生まれた。これもメキシコ料理「タコス」にちなんでいた。
先週、米国とイランが戦闘終結に向けた覚書で合意に近づいていると報じられたが、今週に入っても目立った進展は見られない。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物市場で、米国産標準油種WTIは10日夜から11日未明にかけて一時1バレル=100ドル台を付け、高止まりが続く。
ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏は4月末、「ホルムズ海峡は閉鎖による経済的損害がさらに深刻化するまで開かないだろう」と予想。「NACHO」の見方は正しいと述べ、略語流行に一役買った。
〔写真説明〕メキシコ料理「ナチョス」=2024年6月、米ニューヨーク
2026年05月12日 21時10分