日銀関係・識者談話



◇基調物価2%到達は象徴的

新家義貴・第一ライフ資産運用経済研究所シニアエグゼクティブエコノミスト

基調的な物価上昇率の2%到達は象徴的だ。これまでは2%に引き上げることが目標で、金融環境が緩和的であることは問題ではなかった。今後は物価上振れを防ぐ方向に変わったという意味では一つの節目で、(金融引き締めなどで)2%に定着させていくことが焦点になってくる。

消費者物価指数は、中東情勢の混乱や人工知能(AI)需要の拡大で3%程度まで上昇するとみている。日銀も、物価の下振れより上振れの懸念を持っており、今後は景気を刺激も抑制もしない中立金利に向けて、3カ月に1回のペースで利上げするとみている。上場投資信託(ETF)の売却ペース見直しは驚きだったが、金融政策正常化に向けた一つの動きだ。

◇利上げ、あと2回で打ち止め

植野大作・三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフ為替ストラテジスト

日銀は、基調的な物価上昇率が2%目標に達したとの認識を示した上で、物価の上振れリスクを強調し、利上げを継続する姿勢を維持した。いずれも予想通りの結果で、金融市場の反応は限られた。利上げは、急速に円安が進まない限り、あと2回で打ち止めだとみている。

12月と、2027年4月か6月に行い、利上げの最終的な到達点(ターミナルレート)は1.75%となるだろう。日銀は、景気を刺激も抑制もしない水準とされる中立金利を1.1~2.5%と推計しているが、政策金利が2%を超えると金融引き締めとなり、政府の反発が強まる恐れがあるためだ。

〔写真説明〕日銀本店(AFP時事)

2026年10月30日 23時06分


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