食卓に広がる「タイパ」食品=調理や片付け迅速化、負担を軽減



食品メーカーが、献立の悩みや後片付けの手間を減らせる調味料や半調理品の開発に力を入れている。肉の味付けと冷凍保存が一度にできる商品や、パッケージを器にして食べられる商品も登場。各社は「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視する消費者の需要を取り込みたい考えで、食卓にも時短商品が広がりつつある。

大塚食品(大阪市)は、時短調味料「メインディップ」を発売。調味料入りのジッパー付きパウチに肉を入れ、そのまま冷凍保存できる。献立に悩む時間や下ごしらえの負担を削減した。しょうが焼き味やハニーマスタード味など5種類を展開する。製品部の角和卓さんは「具材の漬かり具合が見えるよう、パウチの一部を透明にし、冷凍庫に収納しやすいサイズにした」と説明する。

「脱コンロ」ニーズも狙う。日清製粉ウェルナ(東京)はパスタとソースが一袋に入った「マ・マー

レンジでもち旨!

やみつき麺

ナポリタン味」を8月に売り出した。レンジで加熱するだけで袋のまま食べられる。常温保存でき、冷凍庫のスペースを取らないのも特徴だ。

食肉大手のスターゼンは、皿への移し替えが不要な「楽らくおつまみ

のり巻きチキン」を発売した。レンジで加熱すると商品パッケージの底材が器のように変化するTOPPAN(同)の「いただき紙トレー」を採用。プラスチックの使用量を抑えることができ、片付けも簡単だ。

電通(同)が昨年実施した「食生活に関する生活者調査」によると、外食の頻度は減り、「週1回以上料理をする人」が増えた。一方、料理するのを「面倒に感じる人」も、2022年の53%から25年は64%に増加した。調査担当者は、物価高を背景に「家計と家事をてんびんに掛けて『家で作る』選択をする人が増えてきているのではないか」と分析。タイパ食品の需要はさらに高まりそうだ。

〔写真説明〕大塚食品の「メインディップ

鶏ももポテトのハニーマスタード」(同社提供) 〔写真説明〕日清製粉ウェルナ(東京)の「マ・マー

レンジでもち旨!

やみつき麺

ナポリタン味」(同社提供) 〔写真説明〕スターゼンの「楽らくおつまみ

のり巻きチキン」(同社提供)

2026年11月02日 07時04分


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