国際ブドウ・ワイン機構(OIV)は29日、2024年の世界ワイン生産量が約60年ぶりの低水準に落ち込む見通しだと明らかにした。欧州の一部と南半球の主要産地が異常気象に見舞われたことで、前年に続き歴史的な低さとなる。
生産量見通しは227億~235億リットル。1961年以来の低水準となった昨年からさらに2%減ると見込まれている。
OIVは「23年と同様、早霜に加え、大雨や干ばつなど、異常気象がブドウの生育に打撃を与えた」と説明。ブドウ生産は気候変動の大きな影響を受けると懸念を示した。
〔写真説明〕イタリア産の赤ワイン=8月7日、イタリア南部シチリア島(AFP時事)
2024年12月02日 18時15分