【ウランバートル時事】モンゴルを訪問中の天皇陛下は10日午前、首都ウランバートルにあり、制服や給食、部活動などを取り入れた日本式教育を特色とする私立学校「新モンゴル学園」を訪れ、児童や生徒らと交流された。
陛下は子供たちの出迎えを受けて校内に入り、高校生の日本語授業を見学。生徒が将来の夢を「日本に留学したい」などと日本語で上手に語ると、「皆さんが本当に高い志を持って取り組んでいる姿をとてもうれしく思いました」と述べた。
学園創設者のジャンチブ・ガルバドラフさん(62)は山形大に留学経験があり、長女が通った県立高校の教育内容に感銘を受けて日本式学校創設を目指し、2000年に前身の「新モンゴル高校」を設立。08年に小中高一貫校となり、その後、工科大や高等専門学校なども併設する総合教育機関になった。
陛下は同日午後、チベット仏教の影響を受ける同国の中心的な仏教寺院「ガンダン寺」を訪問。仮面舞踊「ツァム」を見ながら境内を歩き、観音堂に入って高さ約26メートルの観音像を見学した。帰り際に少年僧のゴンガーガルマー君(10)から花束を受け取ると、陛下は「大きくなったら日本に来てください」と声を掛けたという。
〔写真説明〕新モンゴル学園に到着し、学生たちの出迎えを受けられる天皇陛下=10日、ウランバートル(代表撮影・時事)
〔写真説明〕ガンダン寺の観音堂前広場を歩かれる天皇陛下=10日、ウランバートル
〔写真説明〕新モンゴル学園の日本語教室で、高校生たちの発表を聞かれる天皇陛下=10日、ウランバートル(代表撮影・時事)
〔写真説明〕天皇陛下が訪問されたガンダン寺で取材に応じる少年僧のゴンガーガルマーさん=10日、ウランバートル
2025年07月11日 06時37分