厚生労働省の専門部会は18日、エスエス製薬(東京都新宿区)が申請した勃起不全(ED)治療薬「シアリス」について、市販化を了承した。パブリックコメント(意見公募)を経て厚労相から承認を受ければ、薬剤師の指導を条件に初めてED治療薬が薬局で購入できるようになる。
同社は、EDは少子化の一因となるなど社会に与える影響は大きく、市販化をきっかけとして、治療の機会が広がることが見込めるとしている。
ED治療薬の入手には現在、医師の診断と処方箋が必要。製造元の日本新薬(京都市)から権利許諾を受けたエスエス製薬が、スイッチOTC(一般用医薬品)化を申請した。
部会は市販化に当たり、対象を18歳以上の男性に限定。研修を受けた薬剤師から対面で指導を受けて購入する。改正医薬品医療機器法の施行が見込まれる来年5月以降は、薬剤師の説明を受けた上でオンライン購入も可能となる。
〔写真説明〕勃起不全(ED)治療薬の「シアリス」(日本新薬提供)
2025年09月18日 20時42分