
ダイハツ工業(大阪府池田市)の正規ディーラー「福岡ダイハツ販売」(福岡市)が下請け業者に対し、顧客に貸し出す代車を無償で用意させていたとして、公正取引委員会は27日、下請法違反(不当な経済上の利益の提供要請)で同社に再発防止を求める勧告を出した。
公取委によると、同社は2022年8月~25年4月、自動車の板金塗装などの修理業務を委託していた下請け24業者に代車用の車計76台を無償で提供させていた。
業者側が被った不利益額は代車の任意保険料や車検費用などを含めて計約1740万円に上り、同社は今年9月下旬までに全て支払ったという。
福岡ダイハツ販売は「厳粛に受け止め、再発防止に努める」などとするコメントを出した。
〔写真説明〕公正取引委員会=東京都千代田区
2025年11月27日 17時32分