他人名義の証券口座を乗っ取り、不正に株価をつり上げ高値で売り抜けたなどとして、中国籍の男2人が逮捕された事件で、うち1人が管理する金融機関の口座に、事前に数千万円の振り込みがあったことが30日、捜査関係者への取材で分かった。株価つり上げのための資金だったとみられ、警視庁などは協力者がいるとみて実態解明を進める。
逮捕されたのは会社経営の林欣海(38)=川崎市川崎区宮本町、職業不詳の江榕(42)=東京都江東区豊洲=両容疑者。
2人は3月17日、氏名不詳者らと共謀し、10都府県の男女の10証券口座に不正アクセス。乗っ取った口座で東証スタンダードに上場する1社の株の買い注文を大量に出すなどし、不正に株価をつり上げた疑いがある。
捜査関係者によると、林容疑者の口座には同月、別の金融機関1口座から事前に数千万円が振り込まれていた。
また乗っ取られた口座の中には、同月6日ごろから不正アクセスされた形跡があり、2人が口座の株を売却するなどして調達した資金が計約1億円に上ることも判明。事前に振り込まれた数千万円と合わせ、株価つり上げの原資にしていたとみられる。
一連の取引で、株価は84円から110円まで上昇し、高値で売り抜けることで約860万円の利益を得ていたという。
2025年11月30日 14時29分
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