iPS免疫細胞、安全性を確認=頭頸部がん治験、免疫活性も―千葉大・理研



千葉大と理化学研究所のチームは16日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作成した免疫細胞「ナチュラルキラーT(NKT)細胞」を頭頸部(とうけいぶ)がんの患者に投与する医師主導の臨床試験(治験)で、安全性と免疫活性を確認したと発表した。治療効果は限定的だったが、患者の体内で免疫が働く様子が確認され、がん免疫治療の新たな選択肢につながると期待される。

NKT細胞は、がん細胞を直接攻撃するほか、他の免疫細胞を活性化する役割を持つが、体内に存在する数が少なく、治療に使うのが難しいとされてきた。本橋新一郎・千葉大大学院教授らの研究チームは、健康な人の血液からiPS細胞を作り、NKT細胞を作製する方法を確立。手術や抗がん剤などによる治療で効果が得られなかった40~70代の頭頸部がん患者10人に、最大3回投与した。

治験では、投与量を段階的に増やして検証したが、重篤な副作用は確認されなかった。CT画像で評価できた8人中5人で腫瘍の大きさは変わらず、うち2人では縮小傾向が認められた。血液の解析では、縮小傾向が見られた患者で、がん細胞を攻撃するT細胞が増えていたことも確認された。

2026年01月16日 19時04分

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