
東京電力は21日夜、柏崎刈羽原発6号機(新潟県)の原子炉を13年10カ月ぶりに起動し、再稼働させた。東電の原発としては2011年の福島第1原発事故以降で初めて。
政府が「原発の最大限活用」に政策転換する中、県は国に安全性のさらなる向上などを求めた上で、再稼働に同意した。ただ、県民の意識調査では賛否が割れている上、今月には中部電力浜岡原発(静岡県)で地震想定に関するデータ不正問題が発覚。原発に対する不安感の払拭が課題となっている。
当初は20日の予定だったが、核分裂反応を抑える制御棒の引き抜き試験で警報が作動しない不具合が17日に見つかり、引き抜き防止機能の誤設定が原因と判明。205本ある制御棒すべての確認作業を21日未明まで行っていた。
原子力規制委員会から試験使用の承認を得て、午後7時すぎに制御棒を引き抜く作業を開始。約1時間半で核分裂反応が連続する「臨界」に達した。
東電によると、徐々に原子炉内の圧力を上昇させ、28日に発送電を開始。長期間運転していなかったことを踏まえ、いったん原子炉を停止させて、設備などに異常がないか確認する。問題がなければ再び起動させて、来月26日に最終検査を行って、営業運転に移行する予定。
同社は「約14年ぶりの運転であるため、設備の健全性確認を一つひとつ慎重に進める。安全最優先の取り組みを行動と実績で示していく」とのコメントを出した。
〔写真説明〕東京電力柏崎刈羽原発6号機建屋=2025年6月、新潟県
2026年01月22日 07時38分