
13年10カ月ぶりに再稼働した東京電力柏崎刈羽原発6号機では、来月26日に予定している営業運転開始まで、試験運転を行いながら各設備の点検や検査が続く。6号機では直前に起きた制御棒のトラブルで再稼働を延期。他の原発で再稼働後のトラブルにより原子炉を停止させた事例もあり、東電は慎重に対応するとしている。
原子炉を起動させ、核分裂反応が続く「臨界」に達すると、まずは事故時に原子炉へ注水する設備が正常に機能するかを検査。その後、いったん原子炉を停止させ、高温高圧にさらされた格納容器内の機器や配管の状況を確認する。問題がなければ再び起動させ、徐々に出力を上げながら蒸気をタービンに送り、異音や振動がないかを調べる。今月28日には発電機を送電設備につなぎ、発送電を開始する。
2月上旬には再び原子炉を止めて、タービン関係の設備を点検。その後、出力を100%まで上げ、原子力規制委員会による最終確認を受け、合格すれば営業運転に移行する。
2024年に再稼働した東北電力女川原発2号機(宮城県)では、タービン起動後に計測器トラブルで原子炉を一時停止。関西電力高浜原発4号機(福井県)でも16年、原子炉起動の3日後に発電機のトラブルで緊急停止した。
東電はこうした事態に備え、他の電力会社などから情報提供を受けて約80例のトラブルを想定して対応を準備している。担当者は「不具合を確認した場合の対応方法と手順は整備しており、慎重に対応していく」と話している。
〔写真説明〕柏崎刈羽原発6号機の原子炉上部(左)と使用済み燃料プール=2025年5月22日、新潟県刈羽村
2026年01月22日 11時25分