「更生の道絶つ」「裁判員に伝わらず」=山上被告判決受け傍聴人―安倍元首相銃撃事件



安倍晋三元首相銃撃事件で、山上徹也被告(45)に対する判決を聞いた傍聴人からはさまざまな声が上がった。

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党との関係を長年追及しているジャーナリストの鈴木エイトさんは、「被告は公判で安倍氏に対して明確な憤りを述べておらず、なぜ狙ったのかを(裁判員に)理解してもらえなかった」と振り返る。

一方で「全て被告一人の責任にされ、生い立ちなどがほぼ考慮されていない」と指摘。「社会問題の被害者が更生する道を絶つ判決だった」と述べた。

教団や宗教2世の問題に詳しい宗教社会学者で北海道大大学院の桜井義秀特任教授は、「私はもう一度人生をやり直す機会を(被告に)与えてほしいという主張をしてきた。それが認められなかったのは残念だ」と話した。

兵庫県加古川市の無職男性(62)は、亡くなった兄が旧統一教会の信者だったという。「(被告と)家庭環境が似ている。人ごととは思えない」と語り、「宗教によって追い詰められていく感覚が裁判官や裁判員に伝わっていないと感じる」と肩を落とした。

〔写真説明〕安倍晋三元首相銃撃事件の判決の傍聴に訪れたジャーナリストの鈴木エイト氏=21日午前、奈良市

2026年01月21日 21時07分


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