
1964年東京五輪の男子マラソン銅メダリストで68年に自殺した円谷幸吉さんに関する雑誌記事で、男性(故人)が「自殺に追い込んだ人物」と名指しされて名誉を傷つけられたとして、男性の長男が発行元の宝島社側に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が10日、東京地裁であった。武部知子裁判長は「社会的評価の低下が著しく大きいとは認められない」として請求を棄却した。
判決によると、男性は円谷さんが所属していた自衛隊体育学校の校長を務め、94年に81歳で死去した吉池重朝さん。宝島社は2020年に発行した別冊宝島で、吉池さんを「アドルフ・ヒトラーのようなひげをたくわえ、独裁者と呼ばれていた」「(円谷さんの)結婚に横やりを入れ、仲を引き裂いた」などとする記事を掲載した。
〔写真説明〕円谷幸吉さん=1964年10月14日、東京・国立競技場
2026年03月10日 20時30分