築123年の町家に海の世界=学生が造った「おばま水族館」が誕生―福井県小浜市



福井県小浜市に大学生が造った「おばま水族館」が誕生する。国の重要伝統的建造物群保存地区である小浜西組の築123年の家を改装した町家水族館だ。

木造2階建の落ち着いた居間には大小さまざまな水槽が並ぶ。館長を務めるのは福井県立大学4年の真壁喜一郎さん(22)。幼少期に参加した野外キャンプで魚取りに魅了されたことをきっかけに、大学ではリアス式海岸が続く若狭湾で水産について研究してきた。しかし、卒業後に漁師や水族館の飼育員になる人は少ないのが現実だった。「じゃあ自分たちで水族館をやろう」と思い、町の人たちに構想を披露してきた。「スーパーで見知らぬおばちゃんにまで声をかけた」と笑う。

魅力は「成長していく水族館」。33人の学生がそれぞれ水槽を担当し、学校で養殖している若狭フグや地元の小学生が採集したカサゴなど思い思いの展示をする。魚の免疫について研究する高田莉帆さん(21)は「特定の病気にかかりやすい魚を展示するので、清潔に保てる水槽レイアウトを工夫した」と試行錯誤を重ねていくつもりだ。

水族館は観光施設という概念を変えたいという真壁さんの願いから、同市民の入場料は100円。「ふらっと寄ってもらい、新しい小浜の姿を見せたい」と目を輝かせている。開館は5月1日。

〔写真説明〕5月1日にオープンする「おばま水族館」(手前建物)と学生たち=4月29日、福井県小浜市 〔写真説明〕開館に向け準備が進む「おばま水族館」で笑顔を見せる館長の真壁喜一郎さん。館内に水槽が約30個設置されている=4月5日、福井県小浜市 〔写真説明〕町家の雰囲気を生かした空間をコンセプトに造られた2階の床の間。館長の真壁喜一郎さんは「ゆくゆくはウニみたいなトゲトゲクッションを置きたい」と想像を広げている=4月29日、福井県小浜市 〔写真説明〕館長の真壁喜一郎さん(右端)が展示するカサゴの水槽。友人と会話するように「元気か」と明るく声を掛けていた=4月29日、福井県小浜市

2026年05月01日 08時05分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース