
長野県軽井沢町で2016年1月、大学生ら15人が死亡し、26人が負傷したスキーバス転落事故で、業務上過失致死傷罪に問われた運行会社「イーエスピー」(東京)社長の高橋美作(64)、運行管理者だった元社員荒井強(57)両被告の控訴審判決が22日、東京高裁であった。吉崎佳弥裁判長はいずれも実刑とした一審長野地裁判決を支持し、弁護側控訴を棄却した。
控訴審でも、両被告が事故を予測できたかが最大の争点で、弁護側は一審に続き無罪を主張していた。
吉崎裁判長は事故原因について、一審と同様にハンドルやブレーキの操作を誤るなど、死亡した運転手の運転技術の未熟さにあったと認定。事故現場はカーブが多い下り坂で、大型バスの運転免許があっても、運転経験や技量が不十分なら、死傷事故を起こす可能性を認識できたとした。
その上で、両被告は運転手が入社前の約5年間に大型バスを運転していないと把握していたが、運転訓練などを行わなかったと指摘。一審に続き、事故は予見できたと判断し、高橋被告を禁錮3年、荒井被告を同4年とした一審長野地裁地裁判決に誤りはないと結論付けた。
判決によると、両被告は運転手が死傷事故を起こす恐れを予見できたのに、技量を確認しないまま業務に従事させ、16年1月15日未明、事故で大学生らを死亡させるなどした。
〔写真説明〕15人が死亡したスキーバス転落事故の現場=2016年1月、長野県軽井沢町
2026年05月22日 20時02分