
鹿児島大と国立科学博物館の研究チームは27日、埼玉県の一部にのみ生息し、同県の「県の魚」に指定されている希少種の淡水魚「ムサシトミヨ」が新種と確認されたと発表した。学名は同博物館の故・中村守純博士にちなみ、「プンギティウス
ナカムラアイ」と名付けられた。
チームによると、ムサシトミヨはトゲウオ目トゲウオ科トミヨ属で、体長3.5~6センチ。現在は同県熊谷市を流れる元荒川の上流部にのみ生息し、環境省のレッドリストで最も絶滅の危険性が高い「絶滅危惧IA類」に分類されている。
1963年に初めて報告されたが、60年以上分類されず、国際的な魚類分類学の分野では「存在しない魚」として扱われてきた。近年、研究が進み、骨の形などで他種と異なる特徴があることが分かったという。
チームは、新種と確認されたことで保全活動の強化が期待されるとしている。
〔写真説明〕埼玉県の一部にのみ生息する希少淡水魚「ムサシトミヨ」(鹿児島大学松本達也特任助教撮影)
2026年05月27日 19時36分