事故遺族「大きな前進」「ほっと」=「危険運転」明確化法成立



危険運転致死傷罪の適用要件を明確化する改正自動車運転処罰法が成立した25日、速度超過による事故で家族を失った遺族らが国会内で記者会見した。「大きな前進だ」「ほっとした」。法改正を前向きに評価した一方、厳罰化などさらなる見直しを求める声も上がった。

改正法は危険運転の適用基準を、一般道路で最高速度を50キロ以上超えた場合などと定めた。

大分市で2021年2月、県道を時速194キロで走行した車に衝突され、弟を亡くした長文恵さん(60)は、衆院本会議を傍聴して成立を見届けた。「事故から5年半近くがたつが、可決の瞬間はあっという間だった。この日を迎えられてありがたい」と笑みを見せた。

事故を起こした元少年の男の裁判では今年1月、一審が認めた危険運転致死罪を福岡高裁が適用せず、検察側が最高裁に上告した。長さんは「まだ裁判は終わっていないが、今後は何年も苦しみ続ける遺族が少なくなると思う」と語った。

宇都宮市の国道でも23年、時速160キロ超の車による死亡事故が発生し、遺族が求めた危険運転致死罪へ訴因変更された。遺族の佐々木多恵子さん(61)は法改正に「ほっとした。未来の私たちのような人が少しでも救われるのではないか」と歓迎しつつ、付帯決議に盛り込まれた「ながら運転」の追加や、さらなる厳罰化が今後の課題だと訴えた。

〔写真説明〕改正自動車運転処罰法の成立後、交通事故で死亡した家族の遺影と共に記者会見する遺族の長文恵さん(左)と佐々木多恵子さん=25日午後、国会内

2026年06月25日 20時34分


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