検察審査員の氏名漏らす=申立人に、公表せず―山口地検支部



山口地検は25日、岩国検察審査会の審査員11人の氏名が記載された関係文書を、誤って申立人に送付したと明らかにした。審査員の氏名は秘匿対象とされているが、地検はこれまで一連の事案を公表せず、文書の回収もしていないという。

地検などによると、申立人は地検岩国支部の不起訴処分を不服とし、岩国検審に審査を請求。同検審が「不起訴相当」を議決したため、公務員職権乱用容疑で審査員11人を氏名不詳で地検支部に告訴した。地検支部は1月、11人を不起訴としたが、審査員の氏名を記載したまま、申立人に理由書を送付したという。情報流出を把握した地検は3月、審査員に謝罪した。

検察審査会は、有権者からくじで選ばれた11人の審査員で構成し、検察官による不起訴処分が妥当か審査する。審査は非公開で、議決書にも審査員の氏名は記載されない。

山口地検の沖慎之介次席検事は25日、「検察審査会制度の趣旨に鑑みれば不適切な対応だった」と説明。「制度において氏名を公表しないことが前提になっていることへの配慮に欠けていた」と話した。

2026年06月25日 19時23分

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