
北方領土の元島民らが船に乗り、洋上から先祖を供養する「洋上慰霊」が25日、始まった。ロシアのウクライナ侵攻により、北方四島交流事業が中断しているためで、今年で5年連続となる。
この日は元島民とその家族ら計47人が参加。午後1時40分ごろ、国後島の沖合に到着した交流船「えとぴりか」の船上で慰霊式が行われた。
択捉島出身で「千島歯舞諸島居住者連盟」理事長の松本侑三さん(85)は「ふるさとの島を訪れることができない状況が続いていることは誠に無念で、残念だ」と、早期の墓参再開を訴えた。
歯舞群島の元島民3世で小学6年の木村朋輝さん(12)=東京都杉並区=は「ロシアに奪われた北方領土には上陸できないが、おじいちゃんの思いを未来へ受け継ぐため頑張りたい」と語った。
〔写真説明〕交流船「えとぴりか」の船上で、国後島の方向へ手を合わせる洋上慰霊の参加者=25日午後(代表撮影)
2026年07月25日 20時49分