
東京都世田谷区で昨年9月、韓国籍の自営業バン・ジ・ウォンさん=当時(40)=が殺害された事件で、殺人などの罪に問われた交際相手で同国籍の無職パク・ヨンジュン被告(31)の裁判員裁判の初公判が19日、東京地裁(大川隆男裁判長)であった。被告は「殺意を持って殺人を行ったわけではない」と殺人罪を否認。ストーカー規制法違反罪は認めた。
検察側は冒頭陳述で、被告はSNSで知り合ったバンさんと昨年4月ごろから遠距離交際を始めたと指摘。同8月に来日した際、交際を巡ってトラブルとなり、バンさんから相談を受けた警視庁に帰国を促され、成田空港まで送り届けられたが、搭乗口付近で予約をキャンセルしたと述べた。
一方、弁護側は「バンさんが元夫との電話で被告について悪く言っているのを聞き、傷ついた」と主張。謝罪を受けた後に自殺することを考え、ナイフを持ってバンさんに会いに行ったところ、もみ合いになり刺さってしまったと訴えた。
起訴状によると、被告は同月29日からバンさんの自宅に押し掛けるなどのストーカー行為を繰り返し、9月1日に世田谷区内の職場付近でバンさんを待ち伏せ、首を刺して殺害したとされる。
〔写真説明〕東京地裁=東京都千代田区
2026年08月19日 13時05分