
大阪・関西万博の工事を巡る背任事件で、大阪府警に逮捕された大手ゼネコン「竹中工務店」の現場責任者だった河井辰巳容疑者(61)が、不正に水増しさせた約1300万円を奈良市内の自宅のほか、別に所有するマンションや親族が経営するカフェの改修工事に充てたとみられることが20日、捜査関係者への取材で分かった。
改修費は総額6000万円以上とみられ、府警は他にも水増し請求が行われたとみて事件の全容解明を進める。
河井容疑者は総括作業所長だった昨年、下請けの建築会社(奈良県)代表と共謀。万博会場にあった「大屋根リング」の作業員らが使う仮設事務所の内装工事費を、本来約1410万円のところを計約1369万円水増しして請求させ、竹中工務店に損害を与えた疑いが持たれている。
府警などによると、建築会社代表は河井容疑者とは約20年来の付き合いで、同容疑者宅やカフェなどの改修工事業者を手配したという。改修工事は2023年から行われ、改修費分を万博工事費に上乗せして水増し請求したとみられる。
〔写真説明〕大阪・関西万博の「大屋根リング」=2025年10月13日、大阪市此花区
2026年08月20日 08時00分