
大雨特別警報が出た石川、富山両県の5市町では27日、河川が氾濫し、住宅浸水や土砂崩れのほか、道路冠水などの被害が出た。「こんな雨は過去にない」「怖い」。住民からは、激しい雨への不安の声が相次いだ。
「茶色い水が道路にあふれ出していた」。石川県羽咋市の女性(74)は、緊迫した様子で当時の状況を振り返る。家の近くの川が氾濫し、「川が川でなくなっていた」と興奮気味に語った。中能登町の女性(52)は「田んぼの水があふれていた。雨量は2年前の(能登半島北部の)豪雨よりひどいんじゃないか」と不安げに話した。
富山県氷見市の高齢者施設では激しい雨で雨漏りが起きた。近くの川が氾濫して付近の道路も冠水。施設代表の梶浩二さん(59)は「23年間働いているが、こんなことはなかった。訓練はしていたけど、さすがに想定外だ」と衝撃を受けた様子。利用者は全員避難させたが、「早く(施設に)戻してあげたい。今後の雨や河川の状況次第だ」と嘆息した。
同市の旅館では、山からの土砂が露天風呂に流れ込み、設置していた岩が流されたほか、ポンプや湯沸かし器などが水に漬かる被害が発生。週末の営業停止を余儀なくされた。同旅館で働く女性は、「初めての雨と雷で恐怖を感じた。一日も早く復旧できるようにやっていくしかない」と話した。
隣接する高岡市では、女性から「土砂に車がはまり脱出できない」と通報があり、救急隊によって救助された。
〔写真説明〕大雨の影響で冠水した道路=27日午前8時半ごろ、富山県氷見市(住民提供)
〔写真説明〕未明からの大雨の影響で冠水した道路=27日午前8時半ごろ、富山県氷見市(住民提供)
〔写真説明〕大雨の影響で浸水した住宅内=27日午前8時半ごろ、富山県氷見市(住民提供)
〔写真説明〕大雨の影響で水に浸かった車=午前8時半ごろ、富山県氷見市(住民提供)
2026年08月27日 17時45分