元検事正側「女性が好意示し誘惑」=双方の主張、真っ向対立



酒に酔った部下の女性検事に性的暴行を加えたとして、元大阪地検検事正の北川健太郎被告(67)が準強制性交罪に問われた事件の公判が2年ぶりに再開した。「女性が被告に露骨に好意を示し、誘惑していた」との弁護側の訴えに対し、女性は「証拠に基づかない」と反論。双方の主張は真っ向から対立している。

冒頭陳述で検察側は、検事正就任を祝う懇親会に参加した女性は、泥酔していたことに加え、圧倒的な上下関係があったため、北川被告に抵抗できなかったと強調。「帰りたい」と何度も懇願したが、聞き入れられなかったとも指摘した。

弁護側は、懇親会で女性は「私のこと好きでしょ?」と言って被告の頬をなでたと主張した。2人は互いに遠慮のない関係で「被告を恐れるどころか、上司と部下の関係を超えた特別な感情を有していた」とした。女性がハートマークを添えて「本命部長」などと書いた北川被告宛ての寄せ書きも証拠請求し、採用された。

女性は閉廷後の記者会見で、懇親会での発言について、「他の参加者がなかったと言っている」と否定。寄せ書きは3人で2009年に送ったもので、「一番お世話になったというギャグ」と説明した。

北川被告側は冒頭陳述で、女性が事件の5年半後に被害申告したことを「極めて不自然で、供述の信用性がない」と主張した。これについて女性は「性犯罪被害者が申告できないのは常識。社会的な当たり前を否定する主張だ」と批判した。

〔写真説明〕元大阪地検検事正・北川健太郎被告の第2回公判が開かれた大阪地裁の法廷=27日、大阪市北区(代表撮影)

2026年10月28日 07時53分


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